せまるニック・オブ・タイム

せまるニック・オブ・タイム―フルメタル・パニック! 10(富士見ファンタジア文庫)

「ついにいろいろな伏線が明らかになってきたなあ、でもあの人が！」
と思った最終巻の一つ前の話です。
　……あと一巻で物語が終わりそうな気がしないのは、きっと気のせいです。

　ついにウィスパードの秘密が明かされましたが、まさかこれだけオカルトめいたものだとは思いませんでした。
　もっと凄いテクノロジーだと思ったのに。
　しかし、なぜかなめが中心なのかよくわかりませんなあ、そして宗介
　彼が本当の中心にいる気がします。
　だからこそ、彼女達に一番深く関わっているのでしょうねえ

　個人的に、ヘリの中のクルツやテッサとの会話が面白かったです。

　そして彼の死
　このまま大団円で終わると思っていたので、意外だったのですが、かっこよかったです。
　彼のファンが、死を悼み、復活を願っているのはよくわかるのですが、彼はこのまま安らかに眠っていたほうが物語的には正しいかと。
「死は人間の一部」と宗介が語っているのと矛盾するので。
　……こういっておいて、復活したらどうしよう（笑）