影・光 暴走編

影〓光―シャドウ・ライト 暴走編 (集英社スーパーダッシュ文庫)

「まっことすばらしく、清純派で優しい、そして何よりも超人レベルのブラコンでした」
と思った暴走（主に姉が）編でした。
　いやあ、普通、ブラコンのお姉ちゃんってヒロインに負ける存在ですよね、しかも相手はツンデレ、弟を愛しているなんてあまり人には言えない立場ですし、影から弟を見守るスタンスになると思います。
　しかし、「秘密裏」にという羊の皮を脱いだ姉の無敵っぷりは凄まじいですなあ。
　これだけベタベタだと、普通は弟は嫌がるものですが、どこからどうみてもシスコンですし、今は、自分に対する愛情に無頓着でしが、姉に彼氏ができたら、どうするんでしょうかねえ。
　物語は、もう一つの物語を挟んでいます。
　ベルタ・ミンティの悲しい過去、でも、あのブラシスコンな姉弟ならなんとかしてくれるでしょう。
　特にお姉ちゃんの清い心によって。
　それにしても、ラストの描写がイラストもあいまって最高でした。
　優しいのに、弟に群がる毒虫は許さない。
　さすがです