シルバーレイン アーリーデイズ1 銀の雨降る (ファミ通文庫)
- 作者: 株式会社トミーウォーカー
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/11/29
- メディア: 文庫
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と思ったTRPGが原作のお話でした。
ベテランの友野先生が書くだけあって、面白く、特に少年のこうドロドロした展開などは楽しく、単体としての小説としては、ちょっと展開が遅いのが問題かなと思いつつも、平均的な面白さがある話だと思います。
問題として、僕がTRPGのシルバーレインをちょっと知っている人間だったということかな?
シルバーレインをまったく知らない、もしくはシルバーレインをじっくり楽しんでいる人なら、引き込まれる物語でも、なんとなくイメージの齟齬がある感じで、奥歯に何か挟まったような感じでした。
ただ、これは僕の主観だけの話で、そうでない人には充分楽しめる内容だと思います。
【ネタバレなどなど】
あと、なんというか、シルバーレインやナイトウィザードは、小説化に向かないかなと思ったり、まあ、作者の腕というか、どこかまで改変が許されるのか?というのもありますが、ナイトウィザードや、シルバーレインは、多種多様のキャラが創れるとうたい、実際、そうやって作られているのに、出来る行動は似たり寄ったり、呪文名も固定されているのが問題かなと。
さすがに巫女さんの魔法名が横文字だったりすると萎えます。
デモンパラサイトのようにがっちりと決まっていたり、アルシャードガイアリプレイの「神の贈り物」のように、描写としては、密教僧らしい術の名称に変更したりすれば、まだいいのですが。
この辺りもTRPGを小説化するときの弊害でしょうね。
相当品ルールの良し悪しというか、でも、あんまり名称などを変えても、TRPGの紹介にならないし、難しいところです。
そういや、ダブルクロスはどうなんだろう? 内容的にはレベリオンに近いけど、あれは科学的に無理やり説明できたけど、ダブルクロスのシンドロームはいろいろありすぎて、ちょっと難しいかな?
【雑談という名の魔獣戦線話】
僕の運営するオンラインTRPG魔獣戦線も、縛りとして22種類の能力とそれに伴う位階(名称)がありますが、あくまで、キャラの能力を便宜的にカテゴリーするので、うえで述べたような齟齬はありません。
どの程度のリアリティを持たせるかは、プレイヤー次第ですが、ギャグに走らない程度の制限は求めています。
魔獣戦線:http://www.trpg.net/online/majyuu/ircgame/newindex.htm
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