1×10 藤宮十貴子は懐かない

1×10 藤宮十貴子は懐かない (富士見ファンタジア文庫)

「実は○○だった、という展開はよくあるけど、またリセットされるのは珍しい」
と思った新シリーズです。
　
　とりあえずはまずまずな出だしというところなのかな。
　昔は神童、今はぐうたらしているけど、潜在能力はやっぱり普通の人間より強い主人公と、世界一の魔法使いを目指す少女。
　彼女が世界一を目指す理由にはわけがあって。
　という設定で、目指す理由は最後のほうで明らかになるけど、こう、なんというかネタバレしてもいいじゃん、と思う僕ですら、ちょっと話せないような設定で。
　しかも、読者に提示された後、謎を知った主人公は強引にそれを忘れさせられるというのが珍しい。
　というか、今後は読者も封印が目覚めないようにハラハラしてしまうこにくい設定ですね。
　
　しかし、このせいで、ツンなままの少女が実はデレまくっている事実を主人公は知らず、読者だけが知っているという展開も・・・

　ううむ、設定の妙だけど。どう展開して