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BLACK LAGOON 9

BLACK LAGOON 9 (サンデーGXコミックス)

BLACK LAGOON 9 (サンデーGXコミックス)

「偽善者!と、気持ちはわかるけど言いたい気分だった」
と思ったロベルタリベンジ編最終章でした。
 
 バトルやメイドさんや、ホテルモスクワがかっこよく。
 それぞれ信念をかけて戦っていて、凄まじいのですが……
 
 やはり、ロックの悪党ぶりが素敵すぎますね。
 たしかにこの巻だけみれば、なんというか、全ての諸悪の権現がロックみたいですなあ。
 でも、若さまたちを助けたかったというのも本心だと思うのですよ。
 人間は神様じゃないんだし、あんな街だから、自分ができるギリギリのところで勝負しているんだと。
 もちろん、自分の趣味で。
 
 でも、ファビオラの正論も納得できない。
 正論すぎて。
 というか、あそこまで正論だと、すべてロックのせいにして逃げているだけに過ぎない気も。
 ぶっちゃけ、ロックがいなきゃ、ご破算だったわけだし。
 それなのに、散々言いたい放題いうのは、なんというか、薄っぺらいと思う。
 なんかレヴィとファビオラの台詞を聞いていても、偽善者ぽくてなんだかなと思いました。
 
 ただ、どっちに感情移入するのかは、人それぞれだと思いますけど。
 絶対に正しいことなんてものは、この世界にはないんだから。