あるいは現在進行形の黒歴史

あるいは現在進行形の黒歴史 -殺戮天使が俺の嫁?- (GA文庫)

「兄貴がかっこいいなあ。妹は残念な子だけど。俺妹とRE：がコラボしたような内容だなあ、妹もうデレているけど」
と思った新シリーズです。

　富士見ファンタジア文庫のＲＥ：のような中二病くささと、電撃文庫の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」アニメ公式サイトの兄弟が合体したような内容でした。
　いや、こちらの妹はデレまくっていますが。
　
　真面目な兄貴と中二病な妹が、妹の夢想した中二的なファンタジーキャラの力をもってしまった幽霊と戦うお話ですが、いやー、面白かった。

　兄貴は力はない（といっても普通の人間としては強い）のですが、心意気がいい。
　頼れる兄ちゃんという感じが素敵すぎます。
　
　コメディ中心ということで、バトル分は少なめでしたが、内容も読むとバトルも十分かけ能力でありながら、わざと寸止めしている感があるので、巻を重ねていけば、熱いバトルも繰り広げられそうで、楽しみです。

　しかし、この作品、主人公たちの家族のキャラが立ちまくって、掛け合いも楽しいし、戦闘もなかなか面白く、一巻だけでも十分楽しめる内容でしたが、わざと、長兄や、幼馴染の少女の存在を匂わせながら、顔見せしないというなかなかにくい演出です。
　最初から登場させても、キャラが多すぎて上手くキャラが立ちませんからね。
　
　うーん、今後が楽しみ。

感想リンク
http://maijar.jp/?q=node/4797
http://novelno.net/archives/2010/08/10-232734.php
http://blog.livedoor.jp/yamata14/archives/52543234.html