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パガニーニ op4 明日へ刻むカプリッチォ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

 かなり癖のある独特な物語でしたが、楽しめました。
 最初は、よくあるハーレム系ボーイミーツガールものだと思ったら、最初から最後まで
 しかし、どう考えてもヒロインズの中では、祐里奈一人勝ちな気がするんですけど。
 あれ、義理とは妹なはずで、普通なら負けフラグなのに、隠れ設定もあるとは……。
 なぜ、最後ハーレムルートで終わるかわからないほどの正妻っぷりでした。
 しかし、音楽と宗教戦争と異能、そしてなんだか上流的な子息の物語と、こうラノベとしてはまぜちゃ危険なものがいろいろ絡み合っている作品でした。
 おかげで読後感も凄く独特でしたね。
 いろいろ設定が濃く、それを説明するのに文章がさかれているので、キャラの心理描写が少なかったのがちょっと残念かなあ、でも、あまり各キャラに焦点あうと、この独特な雰囲気が、うーん。
 ただ、やっぱり咲夜が異質すぎたのが、かなりネックだったかなあ? 心理描写が少ないぶん、やっていることや口調もあいまって、ラスボスなのに、電波っぽいイメージができてしまいました。