いかにもガガガ文庫と感じるほどの、尖った作品でした。
イラストやタイトルからして、ガチガチの現代伝奇(現代異能バトル)だと思ったら、ヒロインの撫子が想像以上に乙女でびっくりしました。
いや、その生い立ちも運命も、そして使う能力も、どうみても現代伝奇の王道であり、かつダークな話なんですよね。
表面的にみえる撫子もそんなキャラに見えるのに、内心は乙女であり、その内心をもう一人のヒロインともいえるバディ無花果アマナのせいで、その内面が見えてくるのがいいですね。
逆にアマナは一見飄々としている、その中にはどうしようもなく黒くドロドロした運命がこびりついていて……、まったく正反対な2人だから、強く結びあうのでしょうね。
ある意味、ゆりゆりな関係ですが、単純に百合とはいえない濃厚な繋がりがありますね、それがいいい
少女小説でもありつつ、バトルも異能も大満足なので一粒で何個も美味しい作品でした。
あとさりげなく叔父さんが、ツンデレかわいい料理上手キャラになっている気がするのは僕だけですか?
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因果応報、悲劇、愛憎、世界最凶の存在に運命を狂わされた人々を救い、あるいは滅ぼす現代異能バトルTRPG
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