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放課後の魔術師 オーバーライト・ラヴ

「この2人の関係がいいですね、あと、視点の切り替え方がいいなあ」
と思った新人作家のデビュー作です。

 この作品の面白いところは、やはり、安芸と遥の関係でしょうか?
 設定や展開はそれほど奇をてらったことはなくスタンダードですが、視点の切り替え方が特徴的ですね。
 そのキャラの一人称での描写をタイトルにして、その都度、視点が切り替わる。
 視点のきりかわる小説は、他でもいろいろありましたし、視点が切り替わる符号もいろいろありましたが(叙述トリックの作品ではわざと切り替えを知らせない場合もある)、これが一番スマートな感じがします。
 しかし、このタイトルの運用の一番いいところは、タイトルだけで描写のないシーンがあることでしょうか。
 こういろいろと想像が膨らんで楽しいです。
 特に最後の○○シーンは、うまい!と思ってしまいました。

 
 主人公のまわりのキャラも面白いキャラばかりですが、この世界はブラコン、シスコンは標準なのかと思うくらい、姉大好き、弟大好きなキャラがいますね。
 鴉も根本はそこかもしれないし。

 しかし、それにしても、一番良識そうなキャラが<人形>というのはなんだかなーと思ってみたり。