「Wではなく、本当にスカルの映画だった。オーズは、まあ、いつもの井上ライダーだった」
と思った映画でした。
ネタばれ全開で行くので、見たくない人は見ないでください。
【仮面ライダースカル編】
なにが凄いって、本当にWが脇役だってこと。
生身なんてほんの数分しかでていないんじゃないかな、くらいの勢いで。
もう、あとはスカルというかおやっさんな話でした。
翔太郎の中では、ほぼ神となっているおやっさんも、昔は苦い失敗もあうし、罪も重ねた。
だからこそ、成長したという感じですか。
いつお通り脚本も丁寧で。
仮面ライダーWでは絶対あかされようのない
「いつ、スカルに変身するようになったのか?」
「なぜ、亜樹子にあわないのか」
「お前の罪を数えろ!というようになったのはなぜか?」
という謎が明かされました。
これがまたいろいろと伏線も張ってあったのがいいですねえ。
特に、自分の罪を数えたあと、真犯人に対し「さあ、お前の罪を数えろ」というところは、失神しそうなほどかっこよかったです。
こうスカルを見返すと、ああ、スカルはハードボイルドだなあ、と感じました。
Wも僕はハードボイルドだと思うのですが、Wはまだ推理探偵のフォーマットがあるのですが、スカルには地道にしか辿りつけないような雰囲気があります。
これは、翔太郎がある意味、おやっさんよりも人の心の機微に敏感なせいだと思います。
そういう意味では、ハーフボイルドでもハードボイルドを超える時があるのかな?とも思います。
【仮面ライダーオーズ編】
いつもどおりのライダーで、いつも通りの井上脚本でした、としかいいようがない(苦笑)
単体とみれば、それほど悪くないのですが。
なんというか、テレビシリーズと微妙に設定が違っていて、パラレルでしかありえんでしょ、みたいなところがあって萎えました。
一番痛いのは、アンクの出番がないことでしょうか?
オーズって映司とアンクの絡みがいいと思うのですが、今回、アンクほとんどでなかったし。
まあ、尺の都合ではあるけど、こう欲望の話としてもまとまっていないし、うーむ。
いつもどおりといえば、いつもどおりなのですけどね。
【仮面ライダーW&スカル】
締めのバトル
新フォームも見どころだったんでしょうけど、やはり、仮面ライダーとは何か?というのを提示したのはいいと思う。
しかも、それが平成ライダーだけではなく、昭和ライダーから面々と受け継がれた「誰かのために異形の姿となって戦う」ってのがよかった。ゾクゾクした。
そして亜樹子の結婚式も。
まさか、こういう展開にするとは、あの幻のおやっさんに感情移入してしまった。
【とある夫とツンデレ愛人の会話〜W&オーズ映画編】
(オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦COREを見た後)
夫「なあ、ツンデレ愛人よ」
愛人「なあに?」
夫「劇場出るまで手を繋いでいい?」
愛人「仕方ないね」
普段は嫌がる愛人ですが、デレなしで手を繋いでくれました10メートルくらいだけど。
この気持ち、映画をみたお父さんならきっとわかる……はず。