幻想譚グリモアリス５＆６

幻想譚グリモアリスV 天の座に咲け叛逆者 (富士見ファンタジア文庫)

幻想譚グリモアリスVI かくてアダムに祝福を (富士見ファンタジア文庫)

「頭脳と覚悟だけで世界を相手に戦える主人公はかっこいいなあ」
と思った4巻、そして
　
「怒涛の展開で完結、この最終局面で主人公とヒロインがまったくの別行動というのも珍しいなあ、しかし見事なシスコンぶりだなあ」
と思った最終巻でした。
　
　冥府界の命運をかけた戦いが終われば、今度は全世界の危機と、さすが最終巻スケールがでかい話になりました。
　
　しかし、そんな中、それぞれのキャラにすぽっとを当てて、活躍させているのがいいですね。
　4巻も5巻もあまり主人公とヒロインが行動を共にしないのも、理由はわかってもドラマ的にどうかな、とは思わなくもないですが。
　
　ちょっと最後、メッセージ色が強いかなとも思いましたが、広げた大風呂敷を見事に畳んでのハッピーエンドはよかったです。
　
　ラストのオチのシスコン馬鹿も、凄いですが、さすがあらすじで「キモいシスコン野郎」と紹介されているだけある。
　……主人公なのに。

リンク
http://maijar.jp/?q=node/4807
http://novelno.net/archives/2010/08/18-224004.php