
ロード・エルメロイII世の事件簿 2 「case.双貌塔イゼルマ(上)」 (角川文庫)
- 作者: 三田誠,坂本みねぢ,TYPE-MOON
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/05/24
- メディア: 文庫
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タイトルに反して、あまり探偵は登場せず、ワトソン役のグレイとライネスが活躍する話でした。
いやあ、ライネスというキャラが面白い
若いながら、傲慢で策略家、偽悪家でどうみてもドSなキャラでありながら、時々、お可愛いところを魅せてしまうのがいいですね。
しかも、たいがいお兄さんとの会話の時に。
うーん、「愛」と呼べるほど単純なものではないと思うけど、なんだかんだいって兄なら何でもオッケーみたいな隠れデレみたいなのが見え隠れするんだけど、どうなんでしょ?
そんな彼女が窮地に立たされた時、颯爽と現れるエルメロイのカッコよさときたら
彼女が語るように、そのカッコよさは虚飾で、彼が必死に取りつくろっているのですが、だからこそ、それがいい。
ライネス、いろいろツンデレな発言していますが、このシーン、お兄様にキュンキュンしていますよね?
しかし、「美」がテーマとは。これは映像化は無理ですね。
そんな美を鮮やかに描写できるのは凄いなあ。
羨まし過ぎる(エルメロイⅡ世のような悔しさをにじませながら)