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疾走する思春期のパラベラム 君に愛を、心に銃を

「世界の滅亡どころか宇宙全体の話まで世界観を広げながら、少年少女の感情サイズで話を終わらせる。まさしくジュブナイルラノベにふさわしい終わり方。そのわりにはアブノーマルな恋愛が多い? そんなことはいいんだよ(笑)」
と思った最終巻でした。
 
 いやあ、面白かった。
 完全なるハッピーエンドではないけれど、誰もが自分の意思を通しての結果なので、大団円といっていいでしょう。
 
 とくに睦美と奈々は凄絶すぎる生き様でした。
 ……しかし、かつてよんだラノベの主人公が闇堕ちしているのは結構、きますね。しかも「俺は新人類だ」というわりにへたれていますし。
 
 そして主人公の特権を持つ一兎、宇宙の真理を知りつつも、志甫を守るために命をかけた。
 世界よりも個人を選ぶ、いかにもラノベらしい展開がいいですね。
 
 最後、彼が目覚めるかわかりませんが、目覚めてほしいですね。
 
 それにしても、このある意味、空虚なエンディングはいいですね。
 こればかっかりは好き嫌いわかれると思いますが。
 深見先生、お疲れさまでした。




疾走する思春期のパラベラム 君に愛を、心に銃を (のべるのぶろぐ 2.0)
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